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Posted by ミリタリーブログ  at 

2017年04月05日

中国 400%増強 海兵隊員

もじゃもじゃです!

サウスモーニングポスト紙などによると、中国軍は海兵隊員数を現在の2万人から10万人に増強するとの事。
合わせて対戦車水陸両用車両も近代化および増強を図る。

中国海兵隊はここ数年徐々に存在感を増しつつあり、エリアとしては東シナ海、南シナ海、台湾(への侵攻)の他、アフリカにも駐屯する。
現状で南シナ海で作戦を行う能力は既にあるらしい。




  

Posted by もじゃもじゃ  at 11:28Comments(0)◎戦略関連海外記事

2017年03月23日

ルトワック&フォースターニング

もじゃもじゃです!

米・トランプ政権の首席戦略官・大統領上級顧問バーノン氏の世界観のベースになっているとという「フォース・ターニング」が今日発売されるようだ。
大まかな内容としては、アメリカ史は春・夏・秋・冬の4つの分類に周期的に移り変わる。現在は「冬」の時代で、「冬」には戦争が起きる、というもの。内容の真偽はともかくとして、トランプ大統領の知恵袋がこの本の内容を信じている、というのがポイントである。
さて、どのような内容なのか?立ち読みしてから買うか否か判断しよう。

また、ルトワック氏の新たな著作が文春新書から4月20日に出版予定。本ブログで紹介した「中国4.0」の続編ではなく、論文集になる様子。氏は内戦に国連などが介入することに否定的な見解を持ち、「徹底的に争わせることで戦争(内戦)の火種がなくなり平和がもたらされる」という趣旨の過激な発言でも知られる。
仮題だがタイトルも過激で「戦争にチャンスを与えよ」。
ジョン・レノンの”give peace a chance”をパロッているのだが、果たしてどのような論文集なのか?早く読みたい!




  

Posted by もじゃもじゃ  at 08:00Comments(0)◎戦略関連

2017年03月15日

「日本の戦略外交」

もじゃもじゃです!

「日本の戦略外交」鈴木美勝著 ちくま新書刊を読了。
日本の戦後外交を概観し、その上で安倍政権外交と舞台裏の政府関係者を描き、米・中・露の外交も描いた力作。
著者は時事通信の解説委員である。

内容的に興味深かったのは、安倍政権内部の外交キーマンが描かれている点、米・中・露特にロシアの外交が簡潔に描かれている点である。これを読めば、昨年のプーチン訪日の時に、北方領土返還への期待感が膨らんだのは、我々一般人のソ連・ロシア外交への知識の欠如に原因がある事が分かる。

もじゃもじゃにとっては、「乱流」に続くジャーナリストによる外交・安全保障系であるが、2冊に共通して面白いのは、どちらも、どうしても物語風になることである。
特に「日本の戦略外交」は、日本の政権内を描く時にどうしても著者の思い入れが入って、何となく講談調に感じる。(笑)
対して、米・中・露の内部を描く時はドライな感じがする。

全体的にはやや雑多な感じも受けた、また、「戦略論」的視点からの収穫はない。
しかし、今年出たばかりの著作であり、トランプ政権誕生までの新しい動きも入っており、現在の動きとリンクして外交を知りたい方には良いと思う。



  

Posted by もじゃもじゃ  at 11:00Comments(0)◎戦略関連

2017年03月08日

「クラウゼヴィッツの正しい読み方」

もじゃもじゃです!

先日、秋葉原の書泉タワーで「クラウゼヴィッツの正しい読み方」ベアトリス・ホイザー著を購入。

クラウゼヴィッツは、「戦争論」戦略論のバイブル的著作を残したナポレオン戦争時代のプロシアの将軍。
「戦争論」は戦略に関わる者は避けては通れない書物であり、現役の戦略書だが、難解で読みにくい。もじゃもじゃ自身も、岩波文庫の上巻1/3で止まったままです。(苦笑)

また、難解で読みにくいということは、誤解や誤った解釈が専門家の間でもなされやすいということ。
本書は英レディング大学のベアトリス・ホイザー女史が、「戦争論」の入門書的位置づけを狙って著したもので、クラウゼヴィッツ関連書籍として高い評価を得ているとのこと。

まだ、「まえがき」しか読んでいないので、読み終わったらまた感想など書きます!



  

Posted by もじゃもじゃ  at 11:00Comments(0)◎戦略関連

2017年02月12日

危険な男 スティーブン・バノン

もじゃもじゃです!

米国大統領トランプの首席戦略官・大統領上級顧問であるスティーブン・バノン


彼は4thターニングというアメリカの未来を予測した本の理論を深く信じているらしい。「4thターニング」では、米国の過去の歴史は80年から100年の周期で一つのサイクルを構成しており、現在は「激変」の時代に当たる、としている。
この激変の時代は例外なく「破壊的な出来事」の発生から始まり、その後に古い秩序をめぐる決定的なクライマックスが戦争とともに訪れ、最終的に新たな世界秩序によって解決して安定化するという。

このことを詳しく報じた記事が、ルトワック氏の著作の訳者であり自身も戦略家である奥山真司氏のブログ「地政学を英国で学んだ」に翻訳されているので、ご参照ください。

米国家安全保障会議 から情報機関と軍を格下げした事も気になります。
日本としても米国がどのように変化していくのか、注視していく必要が、一般論以上にあるかもしれません。

  

Posted by もじゃもじゃ  at 09:00Comments(0)◎戦略関連

2017年02月03日

「乱流 米中日安全保障三国志」

もじゃもじゃです!

「乱流 米中日安全保障三国志」は日経新聞の編集委員/論説委員でもある秋田浩之氏の著作。
日米中の安全保障を巡る動きが2009年から2016年まで、その舞台裏を日米中の官僚・軍人・関係者らの生々しい証言で描かれた力作である。

章立てとしては、第1章は太平洋における米中の確執を概観し、2~3章でアメリカの動きを、4章では日本を、5章では中国を、6~7章では今後の予測と日本はどうすべきかの提言がまとめられている。

<第1章>青と赤に裂かれるアジア~「冷たい平和」の時代に
<第2章>中国の急所を狙え~米戦略家、極秘のシナリオ
<第3章>「幻想は、もう消えた」~対中協調派、崩れた牙城
<第4章>日米同盟が崩れる日~息切れの危うさ
<第5章>米国を追い出せ~中国、新たな「万里の長城」
<第6章>安定は続くか、群雄割拠か~アジア太平洋、4つのシナリオ
<第7章>日本、「外交三国志」を生き残るには~将来への処方せん

今まで本ブログで紹介した戦略系書籍と違い、ジャーナリストの手になる生々しくかつ手に汗握る証言集である本書。
もじゃもじゃ個人は5章までは非常に楽しめた。
例えば、ルトワックが中国の対外姿勢の変化を「3.0」から「4.0」と抽象的に説明し、2~3の事例で補足している部分を、本書では日・米・中3カ国の様々なレベルの当事者の証言から具体的に描いており、臨場感が高い。

しかし、結論である6~7章には違和感を覚えた。それは結論の内容そのものに対してではなく、6~7章が1~5章までの流れを論理的にまとめ、その延長線上で描かれたものだからだ。
ルトワック論を追っている方はご存知かと思うが、ルトワックは、戦略は「線的な論理」では失敗すると主張している。また、戦略には常にパラドックスが充満していると唱えている。
これらのことが頭の片隅に残っている方には、理屈としての6~7章は分かるがな、・・・・・、ではなかろうか?

しかし、この点は戦略家とジャーナリストの思考の違いが浮き彫りになって、面白いとも言える。
本書は戦略論や軍事理論に詳しくない方でも、迫力のあるミステリー小説を読むように日米中の動きを追って楽しめる点で、お勧めの1冊。
もじゃもじゃ個人は結論に違和感はある。が、それは結論がまとも過ぎるからであって、結論そのものに論理的な破たんはない。

ご興味のある方はアマゾンの書評もご参照下さい。




  

Posted by もじゃもじゃ  at 11:30Comments(0)◎戦略関連

2017年01月09日

トゥキディデスの罠

もじゃもじゃです!

「トゥキディディスの罠」とは、新興の大国が旧覇権国との争いから逃れられないとの意味で、アメリカの国際政治学者グレアム・アリソンの造語です。グレアム・アリソンはキューバ危機を描いた「決定の本質」で有名な方。
トゥキディディスが「歴史」もしくは「戦史」で描いたペロポンネソス戦争は、新興のアテナイが覇権国であるスパルタと戦った30年に渡る戦争を描いたもので、「トゥキディディスの罠」という語はここから取られた。

実際に、過去の11の大戦を調べてみると、7~8つの戦争が「トゥキディディスの罠」に当てはまるとか。例えば、第二次世界大戦のドイツ、日本しかり、第一次大戦のドイツしかりである。
また、米新政権が対中強硬路線を睨んだ人事が話題となっていることもあり、米中戦争の可能性も取りざたされております。

2017年は国際政治・経済から目が離せない年となりそうです。




  

Posted by もじゃもじゃ  at 09:00Comments(0)◎戦略関連

2016年12月26日

トランプ 仮想敵国は中国?

もじゃもじゃです!

トランプ次期米大統領が新設の国家通商会議のトップにナバロ氏を指名した。
氏は『米中もし戦わば』」という著作もある、対中強硬派として知られているらしい。

国務長官に親ロシア派。国防長官に同盟重視派。
そしてツイッター上での核戦力強化宣言。
さて、これは何を意味するのか?

台湾総統との関係を見ても、中国が仮想敵国であるのは間違いないところ。
中国と北で国境を接し、現在は表面的には中国に対して友好的な態度を見せるロシア。そのロシアと融和路線を取り、中国を実質上孤立化させる。

そして、TPPである。
TPPは中国の南部で国境を接するベトナム、また南シナ海で領有権を中国と争う国々が含まれる。つまり、南の包囲網がTPPである。
と言うことは、トランプは簡単にはTPPを放棄しないのではないか?
TPPという言葉は葬っても、代替案が必ず浮上するはずである。

中国も当然何らかの対抗策を打ってくるだろう。現在の強硬路線をさらに強化するのか?それとも以前の平和的台頭路線に戻るのか?

さて、日本はどう動く?




  

Posted by もじゃもじゃ  at 11:28Comments(0)◎戦略関連海外記事

2016年12月16日

トゥキディデスが読みたい!

もじゃもじゃです!

トゥキディデス、もしくはトゥーキュディデースはヘロドトスと並ぶ古代ギリシャの歴史家。
元はアテネの軍人であったが解職され、歴史/著述家となりアテネとスパルタの30年におよぶペロポンネソス戦争を題材にした「戦史」を著した。(他にもちくま、中公版もある)

一般的には歴史家として知られているが、戦略分野でも重要視されている。
トゥキディデスは、戦争の原因を「恐怖」「名誉」「利益」と喝破した。この3要素は現在でも国際政治の分析などで用いられる。
古典として、東の孫子、西のトゥキディデスと言ったところか?

このトゥキディデスを読みたいのだが、著作を読みたいのではなく、戦略分野に限定した研究本のようなものが読みたいのだ。
しかし、書籍としてまとまっているものは日本語ではなく、英語版しかない。
訳が古くて読みにくい日本語版(しかも岩波版は上中下の3巻本face04)を読むなら、英語版の方がストレートに理解できるのではないか?とも思うのだが、読み切る自信がない(笑)
日本語のトゥキディデス研究本出してくれないかな~




  

Posted by もじゃもじゃ  at 11:28Comments(0)◎戦略関連

2016年12月14日

ルトワック@文藝春秋

もじゃもじゃです!

「中国4.0」「戦略論」、「自滅する中国」で著名な戦略家エドワード・ルトワック氏が、文藝春秋 2017年 01 月号 に寄稿。
またもや過激な主張を展開しているようだ。
尖閣に軽武装の人員を常駐させよ、プーチン・ロシアのコンセプトなど興味深い記事。5~6ページの分量なので、書店などで手に取られたい。

年明け1月には「中国4.0」の続編「中国5.0」も出版予定とか。ルトワックは10月の来日時には安倍首相とも会談しており、その言動には要注目。
ルトワック初心者は「中国4.0」⇒「自滅する中国」⇒「戦略論」と読み進めると、理解が深まる。










  

Posted by もじゃもじゃ  at 11:28Comments(0)◎戦略関連