2016年07月19日

「中国軍を駆逐せよ!」ゴーストフリート出撃す!

3連休はしっかりと休んだ!もじゃもじゃです!

「中国軍を駆逐せよ!」はP.W.シンガーとオーガスト・コールの共著による、軍事ミステリー小説です。
太平洋で巨大なガス田を発見した中国がロシアと組んで、アメリカの衛星を破壊し、真珠湾を攻撃、ハワイ島を占領。米空母・原潜も破壊し、圧倒的に軍事的有利に立つ。アメリカは廃棄寸前のローテク艦隊を結成し、必死のハワイ奪還作戦を試みるが・・・・。
というのが、あらすじ。

共著者のP.W.シンガー氏はロボット、傭兵、子供兵士といった、現代の戦争の新しい様相をノンフィクションで描き、高い評価を得ている戦略家で、今回初めてフィクションを書き下ろしたもの。
登場人物が不必要に多く、場面がコロコロ変わるので、ストーリーとしての魅力は残念ながらない。
アマゾン書評も低いが、最先端の情報を持つシンガー氏の知見があちこちに散りばめられていて、そこを読むなら面白い。

例えば、中国軍の提督が孫子をやたらと引用するところなどは、ルトワックの「自滅する中国」でも言及されており、ニヤリとさせられた。
中国では、軍人に限らず、政治家も孫子を学んでおり、自分達は戦略的に優れていると思っているらしい。
しかし、ルトワック氏によると、同じ文化圏内なら有効な孫子も、異文化の国相手には通用しないとのこと。

また、
「現代の軍事戦略」
でもご紹介したように、シーパワー、ランドパワーとも情報ネットワーク化・ハイテク精密兵器をベースとした、軍事戦略の変更が進んでおり、要である衛星を失うとどうなるかが、本書では描かれている。

さて、ミリブロ読者の方々は、どんなガンが出てくるかご興味おありでしょう。
実は、物語の決着をつける「ガン」が登場します!
どんな「ガン」かは読んでのお楽しみface02

時間のあるかたは、ハイテク兵器についての雑誌記事を斜め読みするような感覚で、いかがでしょう?

「中国軍を駆逐せよ!」ゴーストフリート出撃す!















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Posted by もじゃもじゃ  at 11:28 │Comments(0)ミステリー・ハードボイルド小説

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