2016年06月09日
現代の軍事戦略 シーパワー古典編
もじゃもじゃです!
世界中の戦略家から絶賛される「現代の軍事戦略入門」(エリノア・スローン著 奥山真司、関根大介訳)
本書は軍事戦略を、古典から現代の理論までをコンパクトにまとめており、軍事戦略の変遷を一般の読者でも理解できる軍事戦略の入門書です。
特色として、専門家でないとなかなか知ることのできない、現代の戦略理論に重点が置かれており、一方基礎となった古典的理論も、簡潔に押さえられています。
この良書をベースに軍事戦略への理解を深め、戦争や複雑な国際情勢をマスコミ等に踊らされることなく、我々自身で考えられるようにしたいと思ってます。
また、本ブログをきっかけに一人でも、本書を含めた戦略理論書を手に取って頂き、理解を一緒に深めてくれるとなお嬉しく思います。
さて、各種の軍事理論がある中で、戦略研究を学ぶものにとって最初の、そして最も重要なステップと言われるシーパワーの理論を、初回はご紹介します。
■本書のまとめによると、シーパワーとは
①シーパワーの目的とは沿岸域と海洋で「制海」を可能にすることにある。
②シーパワーは精密誘導攻撃や兵站支援を通じて、ランドパワー(陸の兵力)と共に機能させるものである。
このシーパワーの基礎的な考え方を提唱したのが、マハンとコルベット。
①海を制する者が世界を制す アルフレッド・セイヤー・マハン(1814-1914)
・アメリカ海軍軍人。「坂の上の雲」でも有名な秋山真之が留学時代に師事していた。
・マハンの考えるシーパワーの前提は、海は貿易ルートの広大なハイウェイというもの。その上で艦隊などの軍事力と、貿易ルートによる生産、海運、植民地と市場などの経済・政治力をシーパワーとした。
・独自の歴史研究により、「海を制する者が世界を制す」とし、シーパワーの目的は「制海」(シーコントロール)にあると主張。
・「制海」は自国の利用と利益のために、貿易が行われる世界の公共財としての海を常にオープンな状態に
維持し、戦時においては敵国に使わせないことを意味する。
・制海のため、艦隊の使命は敵艦隊と交戦し、勝利することにあると主張。
・シーパワーというキーワードの発案者。
・マハンは、地上部隊を支援するための海軍力の使用を重視していなかった。
②海は陸のため ジュリアン・コルベット(1854-1922)
・イギリスの学者。民間人の海軍史家。英海軍大学講師。英海軍の改革にも貢献。
・現代でいう「統合戦」=海軍力と地上戦力との統合を提唱。
・戦争は海軍の作戦行動のみにで勝利することはほぼ不可能。なぜならば人は陸に定住しているから。海軍力だけでは陸上の敵戦力を破壊できない為、必然的に戦争は最後は陸上で決着をつけなければならない。 したがって海軍と陸軍との協力によって勝利は可能となる。
次回シーパワー現代編で、冷戦以降のシーパワー理論が、マハン的「制海論」とコルベット的「統合戦理論」のどちらに動いていくのを見ていきます。
日本語で読めるマハンの著作
・「海上権力史論 新装版」原書房刊
・「海軍戦略」中央公論新社刊 (絶版・古本あり)
・「マハン海上権力論集」講談社学術文庫刊
日本語で読めるコルベットの著作
・「戦略論体系 8 コーベット」芙蓉書房出版刊
※コルベットはコーベットとも呼ばれる。本書は訳についてのクレーム多し。
コンパクトに読めるマハンとコルベット
・「戦略論の名著」中公新書刊 野中郁次郎編著
※マハンのみ
・「名著で学ぶ戦争論」日経ビジネス文庫刊 石津朋之編著

世界中の戦略家から絶賛される「現代の軍事戦略入門」(エリノア・スローン著 奥山真司、関根大介訳)
本書は軍事戦略を、古典から現代の理論までをコンパクトにまとめており、軍事戦略の変遷を一般の読者でも理解できる軍事戦略の入門書です。
特色として、専門家でないとなかなか知ることのできない、現代の戦略理論に重点が置かれており、一方基礎となった古典的理論も、簡潔に押さえられています。
この良書をベースに軍事戦略への理解を深め、戦争や複雑な国際情勢をマスコミ等に踊らされることなく、我々自身で考えられるようにしたいと思ってます。
また、本ブログをきっかけに一人でも、本書を含めた戦略理論書を手に取って頂き、理解を一緒に深めてくれるとなお嬉しく思います。
さて、各種の軍事理論がある中で、戦略研究を学ぶものにとって最初の、そして最も重要なステップと言われるシーパワーの理論を、初回はご紹介します。
■本書のまとめによると、シーパワーとは
①シーパワーの目的とは沿岸域と海洋で「制海」を可能にすることにある。
②シーパワーは精密誘導攻撃や兵站支援を通じて、ランドパワー(陸の兵力)と共に機能させるものである。
このシーパワーの基礎的な考え方を提唱したのが、マハンとコルベット。
①海を制する者が世界を制す アルフレッド・セイヤー・マハン(1814-1914)
・アメリカ海軍軍人。「坂の上の雲」でも有名な秋山真之が留学時代に師事していた。
・マハンの考えるシーパワーの前提は、海は貿易ルートの広大なハイウェイというもの。その上で艦隊などの軍事力と、貿易ルートによる生産、海運、植民地と市場などの経済・政治力をシーパワーとした。
・独自の歴史研究により、「海を制する者が世界を制す」とし、シーパワーの目的は「制海」(シーコントロール)にあると主張。
・「制海」は自国の利用と利益のために、貿易が行われる世界の公共財としての海を常にオープンな状態に
維持し、戦時においては敵国に使わせないことを意味する。
・制海のため、艦隊の使命は敵艦隊と交戦し、勝利することにあると主張。
・シーパワーというキーワードの発案者。
・マハンは、地上部隊を支援するための海軍力の使用を重視していなかった。
②海は陸のため ジュリアン・コルベット(1854-1922)
・イギリスの学者。民間人の海軍史家。英海軍大学講師。英海軍の改革にも貢献。
・現代でいう「統合戦」=海軍力と地上戦力との統合を提唱。
・戦争は海軍の作戦行動のみにで勝利することはほぼ不可能。なぜならば人は陸に定住しているから。海軍力だけでは陸上の敵戦力を破壊できない為、必然的に戦争は最後は陸上で決着をつけなければならない。 したがって海軍と陸軍との協力によって勝利は可能となる。
次回シーパワー現代編で、冷戦以降のシーパワー理論が、マハン的「制海論」とコルベット的「統合戦理論」のどちらに動いていくのを見ていきます。
日本語で読めるマハンの著作
・「海上権力史論 新装版」原書房刊
・「海軍戦略」中央公論新社刊 (絶版・古本あり)
・「マハン海上権力論集」講談社学術文庫刊
日本語で読めるコルベットの著作
・「戦略論体系 8 コーベット」芙蓉書房出版刊
※コルベットはコーベットとも呼ばれる。本書は訳についてのクレーム多し。
コンパクトに読めるマハンとコルベット
・「戦略論の名著」中公新書刊 野中郁次郎編著
※マハンのみ
・「名著で学ぶ戦争論」日経ビジネス文庫刊 石津朋之編著

実は読みはメイハン・・・らしい
北朝鮮情勢「軍事行動か?降伏か?」
「戦争にチャンスを与えよ」ルトワック・北朝鮮情勢
ルトワック:対北朝鮮 日本の選択肢
「地政学で読み解く 海がつくった世界史」
潜水艦本
ルトワック講演会 満員札止め!
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