2016年08月02日
地上最後の刑事
もじゃもじゃです!
前から気になっていた「地上最後の刑事」ベン・H・ウィンタース著(アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作)を、文庫になった機会にようやく読むことができました。最近は文庫もやたら高くて迂闊に買えませんからね
粗筋は、新米刑事が「明らかに」首吊り自殺と思われる事件に不審を持ち、謎を究明していく、といういたってシンプルなミステリー。
しかし、その背景がちと違う。この作品はSF的な背景、6か月後に地球に巨大な隕石が衝突し世界は滅びることが明らかな世界が舞台である。
だから、自殺なんて全く珍しくない世界なのである。
また、人々は死ぬ前にやりたかった事を求めて職を離れてしまい、普通にまともに働いている人の方が珍しい状況。その中で、新米刑事は刑事として謎を追求していく。
謎解きそのものは、凝ったものではなく、作者も早い時期にヒントを出している。
個人的には、滅亡を目前にする世界を淡々と描くところに好感が持てた。また、死を目前に、淡々と以前からの日常を変わらず仕事を続ける登場人物たちの、職業倫理というか精神にも感銘を受けた。
巻末の池上冬樹氏の解説を読んで思ったのだが、本書はフランクルの「夜と霧」を思い出させる。「夜と霧」は第二次大戦中のユダヤ人収容所に実際に収容され生きて出てくることができた精神科医の実話である。どちらも、死を目前にしていかに生きるかという話。(収容所では死ぬ前にやりたい事などもちろんできない。ましてや、自殺も簡単にはできないが・・)
本作は3部作の1作目でこのあと「カウントダウン・シティ」「世界の終わりの7日間」と続く。
いずれもミステリーやSFで賞を取っているようで、続きを読むのが楽しみ。特に「カウントダウン・シティ」はP.K.ディック賞を取っているようなので、読後さっそくアマゾンに注文しました。
作者がミステリーやSFの体裁の中で、何を描きたいのかは3部作を読了後にわかるのではないかと思う。

前から気になっていた「地上最後の刑事」ベン・H・ウィンタース著(アメリカ探偵作家クラブ賞受賞作)を、文庫になった機会にようやく読むことができました。最近は文庫もやたら高くて迂闊に買えませんからね

粗筋は、新米刑事が「明らかに」首吊り自殺と思われる事件に不審を持ち、謎を究明していく、といういたってシンプルなミステリー。
しかし、その背景がちと違う。この作品はSF的な背景、6か月後に地球に巨大な隕石が衝突し世界は滅びることが明らかな世界が舞台である。
だから、自殺なんて全く珍しくない世界なのである。
また、人々は死ぬ前にやりたかった事を求めて職を離れてしまい、普通にまともに働いている人の方が珍しい状況。その中で、新米刑事は刑事として謎を追求していく。
謎解きそのものは、凝ったものではなく、作者も早い時期にヒントを出している。
個人的には、滅亡を目前にする世界を淡々と描くところに好感が持てた。また、死を目前に、淡々と以前からの日常を変わらず仕事を続ける登場人物たちの、職業倫理というか精神にも感銘を受けた。
巻末の池上冬樹氏の解説を読んで思ったのだが、本書はフランクルの「夜と霧」を思い出させる。「夜と霧」は第二次大戦中のユダヤ人収容所に実際に収容され生きて出てくることができた精神科医の実話である。どちらも、死を目前にしていかに生きるかという話。(収容所では死ぬ前にやりたい事などもちろんできない。ましてや、自殺も簡単にはできないが・・)
本作は3部作の1作目でこのあと「カウントダウン・シティ」「世界の終わりの7日間」と続く。
いずれもミステリーやSFで賞を取っているようで、続きを読むのが楽しみ。特に「カウントダウン・シティ」はP.K.ディック賞を取っているようなので、読後さっそくアマゾンに注文しました。
作者がミステリーやSFの体裁の中で、何を描きたいのかは3部作を読了後にわかるのではないかと思う。

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。