2016年05月31日

ザ・カルテル

もじゃもじゃです!

ドン・ウィンズロウ著「ザ・カルテル」。
メキシコの麻薬王とアメリカのDEA捜査官との、30年にわたる血みどろの争いを描いた作品。

本作ではやたらと人が死ぬ。撃たれる、刺される、拷問される。
もちろん本作はフィクションであるが、現実のメキシコ麻薬戦争でも、ウィキペディアによると6年間で、政府側・麻薬組織側(この分け方も実は怪しいが・・)7万人以上が死んでいる。
小説で描かれる死者の多さは誇張ではないことが分かる。
現実なのだ。

しかし、前作「犬の力」や「ザ・カルテル」上巻にはない、「感動」が下巻にはある。
平凡な日常の場、働く場所、ご近所や故郷が戦場・処刑場と化す中、身の危険を顧みずに正義を貫き戦う人たちの姿が感動的だ。
ハードな作品であるが、おすすめ!
ザ・カルテル






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Posted by もじゃもじゃ  at 11:30 │Comments(0)ミステリー・ハードボイルド小説

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